近年、インターネットサービスにおいて、利用者の知らない所で個人情報を収集し、事業者がサービス拡大に利用するケースが増え、利用者個人の権利や利益を軽視する風潮が社会問題となっています。これを受けて、各国政府は個人情報保護法を厳格化する傾向があります。
2018年5月25日にEU連合(欧州経済領域)にて個人情報保護法を定めた GDPR (General Data Protection Regulation: 一般データ保護規則) が施行されました。GDPRでは、EU*1 域内の個人情報を取り扱う企業に対し、個人情報を保護する規制が定められたことから、企業に情報取り扱いにおけるルールや義務が課せられることとなりました。
また、EUだけでなく、米国、日本、シンガポール、香港、台湾、韓国、マレーシア、フィリピン、オーストラリアなどで、個人情報保護法の策定や大幅改定が進んでおり、今後も、世界各地で個人情報保護規制が厳格化されると考えられます。このようなことから、グローバル規模での個人情報取り扱いに十分に取り扱いが必要になってきます。
*1 :EU加盟国及び欧州経済領域(EEA)の一部であるアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン