KDDIアプリケーション最適化サービス
アプリケーションの優先制御によりネットワーク回線リソースを最適化!
概要
お客さまネットワーク内で使用されるアプリケーションごとの通信量を識別し、アプリケーションごとの品質管理を実施。さらにアプリケーションごとの重要度に基づいた優先制御、高速化を行うことで通信回線の容量を増やすことなく、利用環境の改善が図れます。今ある回線リソースの有効活用を図りたい企業におすすめです。
- セントラルサーバ方式による一括管理により、本社などの統括拠点から全拠点の最適化設定が可能
- レポーティング機能により、全拠点間のメッシュ環境におけるアプリケーション単位の品質レポートの閲覧が可能
- 最適化装置のないサイトを仮想サイトとして認識させることにより、機器設置せずにアプリケーションの利用状況が把握でき、一部の最適化・高速化機能の利用も可能。
特徴
最適な回線帯域設計による回線コスト最適化
ネットワーク内を流れるトラフィックをアプリケーションレベルで識別し、それぞれに最適な品質管理、重要度に応じた優先制御、高速化を行うことにより、通信回線の利用効率を向上させ、ユーザーのネットワーク利用環境を改善し、回線利用ストレスの軽減を図ります。
IT担当者さまも運用負荷、手間の軽減
従来のWAN高速化装置と違い、セントラルサーバへのアクセスのみで、アプリケーションの登録や個々のアプリケーションの品質 (QoS) 定義設定などを一括管理することができます。
ユーザーのOA環境利用の改善による業務効率化
重要な業務アプリケーションの疎通改善、TV会議の品質改善、海外拠点とのファイルのやりとりにかかる時間短縮が図れることから、ユーザーのOA利用環境が改善され、業務効率の向上が図れます。
- *仮想装置については一部機能に制限があります。
機能
「見える化」
アプリケーションごとのトラフィック量、セッション数、セッション当たりのトラフィック量がリアルタイムおよびヒストリカルデータで識別可能です。また、ソフトウエアのデフォルト登録により90以上のアプリケーションを自動認識し、さらにお客さま自身による追加登録によりお客さま独自のアプリケーションを設定することができます。
「最適化」
各拠点に設置される最適化装置とそれらを制御するセントラルサーバにより、アプリケーション単位に定義された目標値に基づいて、ネットワーク全体で最適なトラフィックフローを実現します。目標値設定を行うユーザークラス (注1) を15まで設定できます。15を超えるユーザークラスの品質設定についてはオプションサービス (有料) として利用できます。
下記より最適化の動画をご覧いただけます。
「高速化」
ACK回数の削減 (注2) および初期ウィンドウサイズ (注3) の拡張により高速化を図り、さらにデータの圧縮やキャッシュ機能 (注4) により効率的にデータ転送を行います。
下記より最適化の動画をご覧いただけます。
「ダイナミックWANセレクション」 (DWS)
アプリケーション最適化サービスの「見える化」「最適化」「高速化」に加え「DWS」を提供します。DWSは、複数ネットワークの通信品質を自動監視し、アプリケーションごとに最適なネットワーク経路を選択、より快適な通信をご提供致します。優先度の高いトラヒックはプライマリ網を、優先度の低いトラヒックはセカンダリ網を利用しますが、回線が切れた場合や、品質やスループットが落ちてきた場合は、良い方の網をお互いに利用し合います。
レポーティング機能
アプリケーションごとの実パケット単位の測定による正確な統計レポートを提供します。
仮想サイト機能
機器を設置せずに、アプリケーションの利用状況の把握や、一部の最適化機能を利用できる機能です。
- 注1) ユーザークラス: ひとつ以上のアプリケーションをグループ化したもの。ひとつのユーザークラスに対し、複数のアプリケーションを設定することが可能です。
- 注2) acknowledgement: コンピュータ間の通信において、送信先のコンピュータから送信元のコンピュータへ送られるデータ転送が正常に終了したときなどに、送信先のコンピュータから送信される信号。
- 注3) 送達確認なしに連続して送受信できるデータ量。
- 注4) 使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、毎回低速な装置からデータを読み出す処理を省く機能。